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漆喰塗料とは?室内の空気を整える自然素材の塗料【カルミュール】

コラム / 2025.06.01

近年、注目を集める「漆喰塗料」とは

近年、住まいづくりやリノベーションの現場で注目を集めている「漆喰塗料」。
その魅力は、単なる壁の色替えにとどまらず、暮らしの“空気”まで整える機能性と、
自然素材ならではの温もりある質感にあります。

そもそも漆喰という素材は、古くから日本の住まいに用いられてきた、歴史ある建材です。
昔の蔵や町屋の白壁にも見られるように、調湿性・防カビ性・防火性などに優れた、
まさに“機能と美”を兼ね備えた左官材料でした。

しかしその一方で、「職人の手による施工が必要」「コストが高い」「扱いが難しい」といった理由から、
現代の住宅では一部の高級注文住宅などを除き、あまり一般的な選択肢ではなくなってきていました。

そこで登場したのが、漆喰の成分や性能を受け継ぎながら、
誰でも扱いやすい形に進化させた「漆喰塗料」という存在です。

塗料としてローラーや刷毛で施工できるよう調整されているため、
DIYユーザーでも手を出しやすく、プロに頼むよりもコストを抑えられるのが特長。

しかも、漆喰らしいマットで落ち着いた質感、室内の空気を調える機能性もそのまま活かされています。

漆喰塗料の登場によって、それまで「良いとは思うけど、うちには無理かな…」と諦められていた素材が、
より多くの家庭や空間で取り入れられるようになってきました。
つまり、素材の“民主化”ともいえるような変化が起きているのです。

本記事では、そんな漆喰塗料の基礎知識やメリット・デメリット、DIYとの相性まで、
初めての方にもわかりやすく解説します。記事の後半では、
カントリーベースが新たにリリースした漆喰塗料「CALMUR(カルミュール)」を
使用した実例や施工のコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

漆喰塗料の基礎知識


漆喰と“漆喰塗料”の違いとは?

一般的に「漆喰(しっくい)」と聞くと、職人がコテで仕上げる厚塗りの左官材を思い浮かべる方が多いでしょう。
これは“伝統的な漆喰”で、内外装の仕上げ材として長く使われてきました。

しっかりとした質感と経年による風合いの変化、そして自然素材ならではの機能性──
それらをすべて備えている一方で、左官仕上げには高度な技術と手間、そしてコストがかかります。

一方、「漆喰塗料」は、そうした漆喰のよさを引き継ぎながら、
誰にでも扱えるように設計されたペイント材料です。

石灰を主成分としつつ、ローラーや刷毛で塗れるよう粘度や乾燥性を調整しており、
プロの左官でなくても、漆喰らしい質感と空気感を再現できるのが大きな特長です。

「しっくい=職人だけの素材」という常識をくつがえす存在とも言えるでしょう。

成分と働き

漆喰塗料の主成分は消石灰(水酸化カルシウム)。

これは伝統的な漆喰にも使われている素材で、空気中の二酸化炭素と反応して

硬化(炭酸カルシウム化)するという性質を持っています。

この「自然硬化」のプロセスの中で、室内の湿気や臭い、有害物質などに働きかけ、
調湿・消臭・抗菌性といったさまざまな効果を発揮します。

特に注目したいのは、アルカリ性が保たれることによる防カビ性の高さ。
カビが発生しにくく、壁面の美しさを長く保てるのは、湿気の多い日本の住まいにとって大きなメリットです。

また、漆喰塗料は無機質系塗料であるため、燃えにくく安全性が高いという点も見逃せません。
火災時に有害なガスを出しにくいという点で、住まいの安心にもつながっています。

 

向いている部屋・向かない場所

漆喰塗料は、その調湿・消臭機能を活かせる「寝室」「リビング」「子ども部屋」などに最適です。
とくに空気環境の質にこだわりたい空間にはうってつけ。

たとえば、朝起きたときの寝室の空気の重さや、ペットや料理のにおいが残りやすいリビング──
こうした場所で、漆喰塗料は静かに、しかし確実に“空気を整える”働きをしてくれます。

ただし、水が常にかかるような場所(キッチンのコンロ周り、シャワールームなど)や
常時結露するような壁面では注意が必要です。
塗料が直接水を受け続けるような環境では、せっかくの漆喰の機能も発揮されづらく、劣化の原因になることもあります。

このあたりは素材の特性を理解し、適材適所で使うという意識が大切です。

 

メリット・デメリットを正直に


漆喰塗料のメリット

 

調湿性能:

湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥時には放出して室内の空気を快適に保ちます。

たとえば、梅雨時期の寝室。なんとなく空気が重く感じられる朝も、
漆喰塗料を塗った壁があると、湿気が抑えられて布団もさらっとしている感じがする。
エアコンや除湿器に頼りすぎない自然な快適さが、じわじわ効いてくる素材です。

 

消臭・抗菌性:

生活臭(たばこ、ペット、料理など)を中和し、カビなどの雑菌の繁殖も抑制。

特に感じやすいのが「空気のこもり」。料理やペットの匂いが残っていたリビングも、
漆喰塗料を使った後は「何か違う、でも確実に気持ちいい」と感じる空間に。
目に見えない快適さを届けてくれる点も、暮らしの質を左右します。

 

安全性:

ホルムアルデヒドなどの有害物質を含まず、小さなお子さまのいる家庭にも安心。

近年は「空気の安全性」に敏感なご家庭も多く、
新築やリノベーションの際に「自然素材にこだわりたい」という声が増えています。
その中で漆喰塗料は、性能だけでなく“安心できる素材感”として選ばれることが多いです。

 

質感:

光を柔らかく反射するマットな風合いは、空間に上品さを与えます。

マットで落ち着いた表情の壁は、インテリアのトーンを一段上げてくれます。

塗料といっても、ツヤのある一般的なものとは全く違う仕上がり。

無機質ではない、でも主張しすぎない。CALMUR(カルミュール)のような

漆喰塗料ならではの絶妙なバランスです。

 

デメリット

 

下地に左右されやすい:

壁紙の上から塗る場合、状態次第でめくれや浮きが出やすくなります。

ただし、これは漆喰塗料に限った話ではなく、自然素材の塗料全般に共通する課題です。

既存のクロスの種類や施工環境によっては、一度剥がしてから塗る、

またはシーラーで密着性を上げるなどのひと工夫が必要になります。

 

補修の難しさ:

部分補修の方法によっては、色が揃わず補修跡が目立つことがあります。

ただ、近年は同じロット・同じ塗り方であれば補修跡がほとんど分からないケースも増えています。
「どこまで気にするか」は、空間の用途や仕上げの精度によっても異なります。

 

カラーの自由度:

通常の塗料よりはカラーバリエーションが限定的。しっくい本来の質感に
近くなるため、艶出し仕上げには向きません。

ただし、CALMUR(カルミュール)のように天然鉱物顔料による色味の深さや、
自然素材ならではの奥行きあるトーンが魅力の製品もあります。
色数の多さではなく、「空間との調和」や「質感の豊かさ」で選ぶ、という視点もおすすめです。

 

他素材と比べてどうなの?漆喰塗料の「選ぶ理由」


漆喰塗料の魅力をより具体的に知るには、他の内装仕上げ材と比べてみるのが一番です。
ここでは、住まいづくりでよく選ばれる代表的な素材――ビニールクロスと合成樹脂系の一般塗料と比べながら、漆喰塗料ならではの良さを掘り下げてみましょう。

ビニールクロスとの違い

ビニールクロスは、手軽さ・低価格・施工性の良さなどから、住宅の壁仕上げとして長年主流になってきました。
デザインのバリエーションも豊富で、最近は「漆喰調」「左官調」といった質感を模した商品も多くあります。

ただし、本物の漆喰塗料と比べると、以下のような違いが見えてきます:

 

通気性・調湿性の違い
→ ビニールは基本的に“呼吸しない素材”。湿気がこもりやすく、カビや結露の原因になることもあります。
一方、漆喰塗料は微細な空気の通り道を持ち、室内の空気環境を調整してくれます。

 

質感の差
→ 印刷やエンボスで再現されたクロスの“漆喰風”と、本物の素材が持つマットで粉感のある表情には明らかな差があります。
CALMUR(カルミュール)のような塗料は、光の反射具合や手触りまで“自然素材らしさ”が感じられます。

経年変化への耐性
→ ビニールクロスは時間が経つと剥がれやめくれ、継ぎ目の浮きが発生しやすくなります。
漆喰塗料はむしろ「少しずつ変化していくこと」自体が味わいになり、補修や重ね塗りで育てていける壁になります。

 

一般的な塗料との違い

内装用のアクリル塗料やウレタン塗料など、DIYショップなどで手に入る「一般塗料」も人気です。
これらはカラーバリエーションが豊富で、施工も簡単。安価に部屋の印象を変えたいときには強い味方です。

ただし、これらはあくまで「色をつける」ことが目的の塗膜。
素材としての機能や空間への作用という視点では、漆喰塗料には以下のようなアドバンテージがあります:

空気環境への作用
→ アクリルやウレタン塗料には調湿性や消臭性はなく、密閉された“膜”として壁を覆います。
CALMURのような漆喰塗料は、空気中の湿気や臭いを吸収・中和しながら壁自体が呼吸するため、空気がこもりにくくなります。

見た目の自然さ
→ 一般塗料の多くはツヤ感があります。漆喰塗料はツヤを抑えたマットな質感が基本で、光が柔らかく拡散されるため、空間全体が落ち着いた印象になります。

素材への安心感
→ 一部の塗料には揮発性有機化合物(VOC)などの有害成分が含まれる場合があります。
漆喰塗料は無機成分がベースで、F☆☆☆☆基準を満たす安全性を確保している製品が多く、子ども部屋や寝室にも安心して使用できます。

 

素材を「選ぶ」時代へ

安価で施工も楽、デザインも自由な素材がある中で、なぜ漆喰塗料を選ぶのか?
その理由は、「壁をただの背景にしない」という姿勢にあります。

空気を整え、質感で魅せ、経年変化を楽しむ――
そうした素材との付き合い方そのものに価値を見出す人たちが増えている今、
漆喰塗料はまさに「選ばれる素材」としての存在感を強めています。

CALMUR(カルミュール)のように、素材の本質と使いやすさを兼ね備えた製品なら、
暮らしの中で無理なく取り入れることができます。

壁の“見た目”ではなく、“あり方”から考える。
それが、素材を選ぶということの本質かもしれません。

 

DIYかプロ施工か?費用と難易度


DIYで塗れる?必要な道具と準備

漆喰塗料はDIYにも対応していますが、成功のカギは「下地処理」の方法にあります。
剥がれやすい壁紙やシミのある面にはプライマーやシーラーでの処理が必須です。

必要な道具(目安)は主に以下の通りです:

・養生テープ/マスカー
・下地パテ/プライマー
・ローラー/刷毛/塗料バケツ
・漆喰塗料(例:CALMUR カルミュール)

とはいえ、DIY初心者にとって一番のハードルは「仕上がりが想像通りになるか不安」という点かもしれません。
特にマットな質感の塗料は、塗りムラが目立ちやすい印象を持たれがちです。
ですが、CALMUR(カルミュール)のような製品は伸びがよく、刷毛やローラーでも比較的ムラになりにくい処方。
実際、「初めての塗装なのに、意外と綺麗に仕上がった!」という声も多く寄せられています。

不安であれば、いきなりリビングなど広い面積に挑戦するのではなく、
まずは小さな壁1面だけ・玄関の一角・トイレの壁など“ミニマムDIY”から始めてみるのがおすすめです。
失敗してもリカバリーしやすく、経験値もつきます。

 

価格相場(6畳間の例)

漆喰塗料(CALMUR)約10㎡分:約4,000〜5,000円
プライマー:約2,000〜3,000円
道具類:約3,000〜5,000円
合計:約9,000〜13,000円程度 ※あくまで目安です。

材料単体ではそこまで高額にはならないため、
「自分でできるかも?」という気持ちさえあれば、挑戦のハードルはそこまで高くありません。

プロに依頼した場合、1㎡あたり2,500〜5,000円が相場です
(下地状況や地域、施工規模により変動)。

コスト面だけを見るとDIYのほうが安く済むように見えますが、
「下地が複雑」「仕上がりに絶対ムラを出したくない」「短納期で仕上げたい」など、
目的や条件によってはプロの手に任せる方が安心なケースもあります。

 

プロに任せた方がいいケース

・壁紙に浮きや破れがある場合
・下地が珪藻土や砂壁など特殊素材の場合
・仕上がりを重視したい場合(ムラや塗り継ぎなし)

プロの塗装職人であれば、そうした壁のコンディションを見極め、
適切な下地処理から最適な施工方法まで判断してくれます。

また、左官ではなく「塗装としての漆喰表現」が可能な職人が増えてきたことで、
CALMUR(カルミュール)のような漆喰塗料もより一般化しつつあります。
プロによる施工なら、下地と上塗りの一貫施工が可能で、工程管理もしやすいという利点があります。

 

失敗事例と対処法

ムラ:乾燥途中で塗り重ねた際に発生
→ 一気に塗る or 境目をぼかす

粉はだ:吸い込みムラや未硬化時の触れすぎ
→ 吸い込み止めを入れる

手垢や汚れ:→ 水拭きでは取れない場合、軽くサンディング or 再塗装

漆喰塗料は自然素材系の塗料のため、一般的な水性塗料と比べるとクセがあるように思われがちですが、
「癖」よりも「特徴」と捉えて施工すれば、それほど難しいものではありません。
むしろ、素材ならではの味わいや風合いを楽しむのが、漆喰塗料の醍醐味と言えるでしょう。

 

長く愛されるためのお手入れ・メンテ術


日常ケア

軽いホコリや汚れ:マイクロファイバークロスで乾拭き
手垢やこすれ:消しゴム or きつく絞った布で優しく拭き取り

漆喰塗料の壁は、基本的に静電気が起きにくいため、ホコリもたまりにくいのが特長です。
とはいえ、長く使ううちにどうしても生活の痕跡は残っていくもの。
だからこそ「ちょっとした汚れにも対応できる柔軟性」が、漆喰塗料には備わっています。

たとえば、子どもの手が触れやすい高さの壁面。
食べこぼしや手垢が気になっても、乾いた布でさっと拭くか、
消しゴムで軽くこするだけで驚くほど綺麗になることもあります。

柔らかい布+水拭きで落ちにくい汚れには、サンドペーパーで軽くこするという方法も。
表面が粉っぽい質感ゆえに“上から塗り直す”という手段も取りやすく、
「使い捨て」ではなく「育てる」壁として、長く寄り添える素材です。

 

汚れ別の対処法

・水染み … 自然乾燥/難しい場合は部分再塗装
・手垢 … 消しゴム or スポンジ研磨
・クレヨン … 消しゴム+再塗装の組み合わせが効果的

汚れは“敵”ではなく“変化”ととらえるのも、漆喰素材と付き合う楽しみ方の一つです。
味わいとして受け入れるのか、きれいに戻すのか。選択肢があるということが、暮らしの自由度を高めてくれます。

再塗装のタイミングとコツ

数年に一度の再塗装で、質感・効果を維持できます。
下地がしっかりしていれば、重ね塗りもOK。

実際、5〜6年後に「ちょっと雰囲気を変えたい」と再塗装する人も少なくありません。
ローラーひとつで施工できる漆喰塗料は、ライフスタイルの変化に寄り添える素材でもあります。

 

漆喰塗料の施工ステップ(DIY版)


①現状確認

→ 壁紙の浮き・シミ・穴などをチェック

特に浮きや剥がれがある場合は、まず補修してから塗るのが基本。
既存壁がビニールクロスなら、吸い込みムラが出やすいため注意が必要です。

②養生・下地処理

→ プライマー処理・段差補修

養生を丁寧にやることで、仕上がりも段違いに美しくなります。
マスカーや養生テープを使って、床や天井、枠周りをしっかりカバーしておきましょう。

③下塗り(プライマーやシーラーを必要に応じて)

→ ローラーで均一に。乾燥24時間

使用する下地材に合ったプライマーを選ぶのがポイント。
吸い込みを抑えることで、上塗りがムラなく定着しやすくなります。

④上塗り(漆喰塗料)

→ 好みの質感に。重ねすぎ注意!

ローラーの場合、目の細かいタイプを使うとよりマットに仕上がります。
“あえて刷毛目を出す”といった表現も可能なので、好みに応じて塗り分けてみるのも面白い方法です。

⑤乾燥&確認

→ ムラや粉はだをチェックし、必要に応じて再塗装

完全乾燥までには数日かかることもあります。
初日は換気をしつつ、できるだけ触れないようにしておくのがベストです。

 

よくある質問(FAQ)


Q. 施工方法はどうすればいいですか?

A. 刷毛やローラーで施工可能です。高度な専門技術がなくても、比較的扱いやすい製品設計になっています。

→ 初めての場合は、いきなり大きな面積に挑まず、まずは一面からスタートするのが安心です。
慣れてきたら、コテやスポンジなどで質感を変えてみるなど、表現の幅も広げられます。

 

Q. 内装/外装どちらにも使えますか?

A. はい。内壁・外壁の両方に対応しています。耐候性・防汚性も兼ね備えているため、外部利用にも適しています。

→ 外壁に使用する場合は、より強い耐候性を持つ「Soi」との組み合わせがおすすめ。
内は「CALMUR」、外は「Soi」という役割分担で、呼吸する住まいを内外から支えることができます。

 

Q. どのような下地に対応していますか?

A. モルタル、石膏ボード、既存の塗膜など、一般的な下地に対応しています。既存仕上げのリフォームにも利用可能です。

→ 下地の種類によっては、プライマー選びが仕上がりを大きく左右します。
施工前には小さな面で試し塗りをして、吸い込みの状態などを確認しておくと安心です。

 

Q. 補修・タッチアップはできますか?

A. できます。既存仕上げの傷や変色部分に対して、部分的なタッチアップが概ね可能です。補修跡が目立ちにくいのも特徴です。

→ 同じ材料・道具・手順で補修することで、塗り継ぎの違和感が出にくくなります。
「一度塗ったら終わり」ではなく、繰り返し手を入れられる柔軟性も、漆喰塗料の魅力です。

 

Q. 安全に使用できる塗料ですか?

A. F☆☆☆☆相当の安全性を確保しています。室内環境基準に適合し、住宅・店舗どちらにも安心して使用できます。

→ 小さなお子さんやペットのいるご家庭でも安心して使えます。においも少なく、施工中のストレスが少ないのも嬉しいポイント。

 

CALMURのやさしさと、使う人の想いが、空間の雰囲気をつくっていく


CALMUR(カルミュール)を使った空間には、なんとも言えない“やわらかさ”があります。
ただの白い壁とはちょっと違う。見た目もそうですが、空気感そのものが、どこか優しいんです。

それって、漆喰塗料という素材の力もありますが、使う人の気持ちや手の動きが、そのまま空間ににじみ出てるからかもしれません。

塗料って、一般的には「色を変える道具」として扱われがちですが、
漆喰塗料はそれだけじゃなくて、空間そのものの“質”を変える力を持っています。

光の反射をやわらげたり、湿気やにおいを吸ってくれたり。
でも、それ以上に大きいのは、仕上がったときの「空気の感じ」がちゃんと変わること。

CALMURの質感は、マットで粉っぽくて、ちょっとだけ無骨だけど、それが逆に温かい。
ペンキのようにツルンとしていないから、壁に“余白”があるような、どこか落ち着ける雰囲気をつくってくれます。

そしてもうひとつ大事なのは、「誰が塗ったか」も仕上がりにちゃんと表れるということ。

刷毛のタッチや、ローラーの重なり、角の処理の仕方。
細かい部分を見れば、慣れている人か、はじめての人かなんとなく分かる。
でも、それって決してマイナスじゃなくて、むしろ“その人らしさ”なんですよね。

誰かが丁寧に塗ったんだな、とか
子どもと一緒に楽しみながら塗ったのかも、とか
その壁の奥にある暮らしが、ふっと見えてくる気がします。

漆喰って、昔は職人さんの世界でした。
練り方、乾かし方、塗り方、全部が経験値のいる仕事。
だから、憧れはあっても「自分ではできないもの」と思われてきた。

でも今は違います。
CALMURのような漆喰塗料が出てきたことで、誰でも、自分のペースで漆喰と関われる時代になりました。

それはただ「簡単になった」って話じゃなくて、
素材そのものをもっと自由に、もっと身近にしてくれたという変化です。

大げさに聞こえるかもしれませんが、
自分の手で壁を塗るって、結構特別な体験です。

完璧じゃなくても、多少ムラがあってもいい。
「この空間に、自分が手を加えた」という感覚は、あとからじわっと効いてくる。

そこに住む時間が長くなればなるほど、
その壁がどんな風にできたかを、ふとしたときに思い出したりするんです。

CALMURは、そういう小さな記憶を残す“きっかけ”になってくれる素材だと思います。

使い方に正解はありません。
大きな面積に挑戦してもいいし、寝室の一面だけでもいい。
まずは「ちょっとやってみようかな」と思ったその気持ちが、もうすでに最初の一歩です。

“素材で空間を整える”って、ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、
CALMURを使ってみると、「あ、こういうことかも」って自然と分かってくる気がします。

DIYだからこそできる柔らかさ。
自分の手で整えた壁があることで、空間にちょっとした“重み”や“意味”が生まれる。

それって、すごくささやかなことなんだけど、
日々の暮らしに、じんわりと効いてくるんです。

CALMURがあれば、
「漆喰を使いたかったけど、無理だと思ってた」という人でも、もう一度その選択ができる。

塗料だけど、塗料で終わらない。
それは、暮らしの空気を変えるための、小さなツール。
そして、そこに住む人の「こうありたい」という意志を、そっと受け止めてくれる素材でもあります。

CALMURがあることで、漆喰は“誰でも使える素材”になった。
でも実はそれって、“誰が使っても誇れる素材”になったということかもしれません。

そう思える空間を、自分の手でつくれる。
それって、なかなかいい時代じゃないでしょうか。

まとめ|空気と質感を整える、長く愛される住まいへ


漆喰塗料は、空気の質を整え、インテリアの質感を高め、
家族が快適に過ごす空間を生み出す“素材以上の存在”です。

単なる塗料の話ではなく、素材を通じて「暮らしの空気を変える」提案。
これまで“左官職人にしかできない”と思われていた漆喰の世界に、
CALMURのような製品が「自分の手で触れられる」入り口をつくっています。

最初は不安かもしれません。失敗もあるかもしれません。
でも、だからこそ、壁を塗り終えたときに感じる達成感や、
空間に生まれる変化が、心に残る体験になります。

はじめての方はまず、寝室や玄関など小さな面積から試してみるのもおすすめです。
下地や色選びの不安があれば、ご相談ください。

住まいの内と外をつなぐ塗り壁材として、外壁には「Soi」、
内装には「CALMUR(カルミュール)」。このコンビネーションが、
これからの“呼吸する家”づくりの新しいスタンダードになるかもしれません。

塗料で終わらせず、素材として使いこなす。
その第一歩として、CALMUR(カルミュール)という選択肢をぜひ覚えておいてください。

カルミュールについて

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