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「貧乏な人とは、満足しない人」ムヒカ氏に学ぶ、築50年古民家の“本当の豊かさ”

スタッフブログ / 2025.12.22

こんにちはもうすぐ2026年ですね

今年、「世界一貧しい大統領」として知られた南米ウルグアイの元大統領、

ホセ・ムヒカ氏が亡くなりました。89歳でした。

彼は大統領という立場にありながら、公邸には住まず、郊外の畑の隅にある小さな家で暮らし続けました。
古い車を自ら運転し、月給の9割を寄付する。
「国を治める者の生活水準は、その国の平均であるべきだ」という信念を、生き方そのもので示した人です。

ムヒカ氏は、こんな言葉も残しています。

「貧乏な人とは、物を持っていない人ではなく、物がいくらあっても満足しない人だ」

経理として日々数字を見ていると、この言葉はとても現実的に感じます。
新しいものを次々と手に入れるより、
今あるものをどう活かせば、無理なく、長く価値を生み続けるか。
それは、家計にも、会社経営にも共通する考え方です。

今回ご覧いただけるのは、築50年の古民家です。

「古い家」と聞くと、
修繕費がかかりそう、家事が大変そう、
将来の負担が増えるのではないか——
そんな不安を、特に女性の方は思い浮かべるかもしれません。

ですが、この建物は、
壊して建て替えるのではなく、
必要なところにだけ手を入れる“リペア”によって価値を高めた物件です。

構造や雰囲気は活かしながら、
これからの暮らしに必要な性能と使いやすさを整える。
過剰な設備投資はせず、
将来の修繕や維持管理も見据えた、現実的な判断を重ねました。

その結果、この築50年の古民家は、
家賃収入を生み出す物件として再生しています。

経理の立場で見ると、
「どれくらいかけて、どれくらいで回収できるのか」
「将来、空室や修繕が出ても耐えられるか」
ここが一番大切なポイントです。

この建物は、
見た目だけを整えたリノベーションではありません。
暮らしやすさと、数字の裏付けがあるからこそ、
“住まい”でありながら、
“資産”としても成立しています。

ムヒカ氏は、
「私たちは物を買うためにお金を払っているのではない。
それを得るために使った人生の時間を払っている」
とも語っています。

家事や仕事、将来の不安。
忙しい毎日の中で、
余計な修繕や無理なローンに時間を奪われない住まいかどうか。
それは、とても大切な選択だと思います。

今回、カントリーベースでは、
築50年の古民家をリペアによって価値を高め、

家賃収入を生む物件へと再生した実例を、
実際にご覧いただける見学会を開催します。

1月14日(水)〜1月17日(土)の4日間、完全予約制です。
特に14日(水)と17日(土)は、
この建物のオーナーでもある代表・樋口が滞在し、

・なぜ建て替えではなくリペアを選んだのか
・どこにお金をかけ、どこをかけなかったのか
・家賃設定や、将来の維持費をどう考えているのか

といった、暮らしと数字の両面からの判断を直接お話しします。

築50年という時間を重ねた建物が、
無理のない手入れで価値を上げ、
これから先も収入を生み続ける。

量産住宅のように、
建てた瞬間から価値が下がっていく構造とは違い、
町屋は、手を入れることで価値を維持し、時には高めることができます。

これは、消費社会への小さな、けれど確かな対抗です。

ムヒカは最後に、こう問いかけています。

「私たちは、過去の過ちから学んだだろうか。」

壊して、つくって、また壊す。
それを繰り返すことが、本当に豊かさなのか。
住まいを通して、その問いを突きつけられている気がします。

町屋リノベーションは、
大量生産・大量消費のスピードから一歩距離を取り、
時間と共に価値を育てるという選択です。

派手ではありません。
でも、長く続き、静かに強い。

そのリアルを、ぜひ現地で体感してみてください。

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カントリーベースまでお気軽にどうぞ。

Higashi

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