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ジャパンディと塗り壁 ― “和”と“北欧”が響き合う、今いちばん心地いい住まいのかたち

コラム / 2025.01.08

Japandi = Japan + Scandinavia
「静けさとあたたかさを両立させるデザイン哲学」


コロナ禍を機に「家はただ過ごす場所ではなく、

心を整える“サードプレイス”」という価値観が拡大しました。

そんな現在、“和”がもつ凛とした余白と、北欧が得意とする

柔らかな温もりを掛け合わせたジャパンディ が注目されています。

  • ミニマルなのにぬくもりがある ― 造形を削ぎ落としながら自然素材で豊かな質感を演出

  • サステナブル志向 ― 国産無垢材や再生可能エネルギーを取り入れ、環境配慮と長寿命化を両立

  • メンタルウェルビーイング ― 癒やし効果が高いアースカラーとアロマウッドで“おうちリトリート”を実現

Google Trends でも検索数は過去3年間で約2.4倍に伸長しており※、

空前のブームは一過性に終わらないといわれています。

※2021年1月〜2024年12月の世界比較データより

ジャパンディ × 塗り壁 ― “呼吸する壁”がもたらす五感の豊かさ


1. 塗り壁が叶える3つの情緒価値

  1. 唯一無二のテクスチャー
    左官職人のコテ跡や骨材の粒感が“手仕事”を感じさせ、空間にストーリーを生む。

  2. 光と影のグラデーション
    同じ白でも塗り壁は凹凸に光が宿り、時間帯で表情が移ろう“動き”を演出。

  3. “呼吸”する調湿性
    珪藻土・漆喰に代表される多孔質素材が湿度を自律調整し、カビや結露を抑制。

 

2. “和”と“北欧”をつなぐキーワードは「素朴な上質感」

  • 日本の侘び寂び ― 経年の味わいを尊ぶ

  • 北欧のヒュッゲ ― 心地よさを最優先にする
    塗り壁はこの両方を兼ね備え、

    “不均質の美”でミニマリズムをやわらげるアクセント になります。

ジャパンディに最適な塗り壁 5選と選び方のヒント


選び方のコツ

  1. 色は“ややくすみ”が正解 — ベージュ・グレージュ・ウォームグレーなど彩度を抑えたトーンが家具を際立たせる。
  2. サンプル板で朝・昼・夜の見え方を確認 — 間接照明下での陰影もチェック。
  3. 施工実績を写真ではなく“実邸”で見る — 手触りと空気感は現場でこそ体感できる。

事例紹介 ― 住まい手が語る“塗り壁ジャパンディ”のリアル


Case 01|新築〈石川県・木造2階建て〉

  • 構成:ヒッキーウォール(リビング)+無垢オーク床+北欧ラタン家具

  • 感想:「梅雨でも床がサラッとして快適。子どもがクレヨンを付けた所も軽くヤスリで目立たなくなりました」

  • 光熱費:UA値0.46、年間冷暖房費 18%削減(同県平均比)

Case 02|外壁リノベ〈東京都・築25年〉

  • 構成:Soi+EPS(外断熱リノベーション)

  • 感想:「断熱性能が向上し、見た目も一新して暮らしがガラリと変わりました!」

  • ポイント:くすみ系カラーを選択しグレーともベージュともとれる色合い。

 

施工会社を選ぶ前にチェックしたい3つの質問


  1. “左官一筋◯年”か“デザイン左官”か?
    経年変化を楽しむなら土物に強い職人、

    モダン仕上げなら意匠左官に実績がある会社が◎。

  2. 外壁塗り壁を長年取り扱っているメーカー
    塗り壁の酸いも甘いも理解した会社だと安心。

  3. アフターメンテの方法と対応
    補修やメンテナンスについて詳しい会社だとさらに良し。

よくある質問(FAQ)


Q. 汚れが心配です。掃除は?

A. 内装の場合は、乾拭き→消しゴム→超微粒子紙ヤスリの順で大抵の汚れは除去可能。

 外壁の場合は、撥水効果が15年持続し、汚れにくく、洗浄も可能な素材。

Q. 予算が限られています。部分施工でも雰囲気は出ますか?

A. 内装の場合は、テレビ背面やキッチン腰壁など“視線を集める1面だけ”でも効果大。

 クロス面との境を框(かまち)で切り替えると素材感が際立ちます。

Q. DIYはできますか?

A. 1〜2㎡のアクセントなら可能ですが、10㎡以上は

 厚み・下地処理の均一性が難しく、プロ依頼を推奨。

まとめ ― 素材選びから“余白の美学”は始まっている


ジャパンディの核心は 「過不足のない豊かさ」

塗り壁はその哲学を空気感から支えるエッセンシャルなパーツです。

  1. 素材と色は“自然光で映えるくすみトーン”を軸に選定

  2. 職人の手しごとで“世界に一つ”のテクスチャーを創出

  3. メンテナンス性・サステナビリティまで計画に組み込む

住むほどに味わいを深める“呼吸する壁”で、あなたの暮らしに

長く寄り添うジャパンディ空間を育ててみませんか。

まずはサンプルを触り、光を当て、五感で素材を確かめることから始めましょう。

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